サポステスタッフからメッセージ

あなたを本気で応援する 各地のスタッフ紹介

生きていく道や場所は一つじゃない

「人はもっと優しくて、社会はもっとおもしろい」。これが私たちのモットーです。 利用する方がはじめに出会う社会の大人として、“意味のある他者”でありたいんです。 だから面談をする相談員も、自分のキャリアや人生経験を開示するようにしていて。 だって来てくれる皆さんも明かしてくれるわけですし、人としてちゃんと向き合っていきたいので。

また、さがみはらサポステでは、面接対策やビジネスマナー講座といった多彩なプログラムも用意しています。 こういったノウハウを学ぶセミナーは、もちろん大事ですけど、技術を身につけなければ社会に出ちゃいけない、 とより自分を追い詰めて受け止めてしまう方も多くて…。それでは意味がないんです。 だから私たちが最も大切にしているのは、地域とのつながり。 地元の商店街の人や街の人たちと関わりを持ち、実社会の活きた関係に出会う機会を持ってもらうことです。 エントリーシートから面接といった一般的な就活以外に、仕事につながる道はあるし、生きていく場所は一つじゃないという気づきにもなる。 街に出て人との出会いが循環する中で、“名前を呼んでくれた”“人に必要とされる”という経験が生まれて、日々の喜びと幸せにつながっていくと思います。

働きたくない・自立したくないなんて思っている人なんて一人もいない。 皆さんちゃんと生きていきたいし、ちゃんと幸せになりたいと思っている。だけどそのたどり着き方がなかなかわからない。 私たちは、皆さんのそういう思いを大切にしながら、意味のある他者としてここで出会いたいんです。

織田 鉄也(さがみはら若者サポートステーション)

たちかわのサポステは、スーツを着ている人もいなければ、談笑している場面も多くてゆるい(笑)。 といいますか、アットホームな雰囲気ですね。ほかのサポステと同じく、セミナーや職場体験なども用意していますが、 僕たちはとくに面談に力を入れているんです。就職活動の作戦会議や悩みごとを話し合う面談は、利用者一人にスタッフ一人が担当し、 段階に応じてほかのスタッフとも関わっていく仕組みをとっています。 だから最終的には、全スタッフが応援団になっていますし、就労まで全員全力でサポートしていきます。

僕はサポステ歴4年目で現在は主に面談を担当していますが、いつも思うのは、 一人で行動して成長していく力がそれぞれ備わっているということ。 面談では、セミナーや講座、就活についてやる・やらないの選択をみずからしてもらいたいので、 僕たちはあくまでも提案をするだけなんです。 もちろん並走するだけでなく、状況に応じて背中を押したり、失敗時のサポートは欠かしません。 サポステに来てくれた以上、ここが楽しい場所なんだと笑顔になってもらいたい。 外に出て人と話すことはおもしろいことなんだという感覚を取り戻してもらいたいんです。 そのために、エネルギーを注ぎ続けたいと思ってます。 それは雑談で笑い合ったり、小さな悩み事に耳を傾けることだったり。 いつでも応援していることを伝えていきたいんです。

困ったときは一人で解決しなくてもいいし、誰かに手伝ってもらえばいい。 それは恥ずかしいことでもネガティブなことでもない。 こういったヘルプを自分で発信できることは、就活中だけじゃなくて社会に出た後でも役立つと思います。 今日ならサポステに行けるかもと思い立ったときに、自分のタイミングで最初の一歩を踏み出してもらえたら。

西尾 章(たちかわ若者サポートステーション)

サポステは、仕事に関するどんな悩みや不安でも、自由に相談できる場所です。 働きたいけれど、やりたいことがわからない、何から手を付けていいかわからない、応募が怖くて…などの悩みを抱える人は多いですが、 一人で悶々と考え込んでいても解決策はなかなか見つからないもの。私たちに相談していただくことで、自分の気持ちが整理できたり、 客観的なアドバイスが得られたり、情報収集の方法がわかったりと、現状を変えるきっかけが見つかるかもしれません。

もし目標があるならば、少しでも関連性のあることにいろいろ挑戦してみることで、一歩ずつ目標に近づけるはず。 そのためのサポートも惜しまないので、どんな些細なことでもいいから、まず私たちに話してみてください。 担当相談員が1対1でじっくりと、社会に一歩踏み出す勇気を持ってもらえるまで、伴走し続けます。

空間もオープンスペースを多くして、カフェのように気軽に自由に話せる雰囲気を心がけています。 ご希望に応じて、個室の相談室もご用意していますのでご遠慮なく選んでください。仕事のことはもちろん、 自分の強みや弱みを理解する場、人と話すトレーニングをする場としても活用してもらえればと願っています。 横浜駅からも近いので、気軽に足を運んでほしいですね。

熊部 良子(よこはま若者サポートステーション)

サポステは働くための準備をするところですが、いきなり仕事の話をすることの方が、ぼくの場合は少ないです。 それよりも、普段何をして過ごしているのか、好きなことは何かとか、他愛ない話をします。 もちろん、仕事に向けた話をどんどんしたいって人は、興味検査(って言ってもカード分けるだけの簡単なもの)とか、面接の準備とか、就職を決めるための話もできますよ!

サポステには、本当にいろんな悩みを抱えている人が足を運んでくれていて、人によっては面と向かって話すことに強く緊張することもあります。 そんな時は、散歩しながら話すなんてこともやってますね。この前は一緒に本屋へ行きました(笑)

ある程度サポステのスタッフと話すことに慣れてきたら、他のサポステ利用者さんと一緒に何かやってみるのがオススメです。 うちのサポステだったら、折り紙やってみたり、プログラミングを体験してみたり、クイズしてみたり。あ、この前はクリスマス会やりましたね!笑

自分以外の誰かと話したり、過ごしたりする時間が、少しでも楽しいなと思える機会って、めっちゃ大事だと思うんです。 そんな機会にふれた経験が、次の一歩への活力になると感じています。 生きることや仕事へのエネルギーが高まってきて、「今なら何か始められそう!」ってなった時には、働くことに向けたビジネスマナー、仕事で使えるパソコン基礎、みんなで就活をするセミナーもあります。

色々書きましたけど、一番伝えたかったのは「自分のタイミングでいいから、一歩踏み出して」ということです。 小さな一歩でも、歩き続けてさえいれば、きっと今の自分とは違う自分と出会えます。 僕はそう信じていますし、今までサポートさせていただいた若者たちを見ていると、本当にそう思います。 一人でも多くの方とサポステでお話できること、楽しみにしています。

山田 純輝(大阪市若者サポートステーション)

「ひとりでどうにかしなきゃと思っていた。 でも、どうしていいかわからず何年も過ぎていった。」 長い引きこもりを経て、サポステに来た若者の言葉です。 社会にでることや対人関係に不安があり、いきなり働く勇気が持てない若者は多くいます。

むさしのサポステでは、若者の状況や希望によって様々なプログラムに参加できます。 キャリア・カウンセリングや職業紹介といった1:1の就労支援に終わらず、仲間と関わる場や共に働く職場を創っています。生活リズムづくりプログラム、仲間と活動する居場所、軽作業や実際の職場で働くプログラムなど徐々に段階を追って体験できます。 人の中で認められ、お祭りやイベントに参加して地域の人や企業の人と出会いながら社会不安や対人不安を軽減していきます。 私の担当しているベーカリーのプログラムに参加する若者も、安心できる実際の職場で働くことで、失敗をしながら成長し、働ける自分を確かめていきます。 その経験が「働けるかも」という自信につながっていきます。

「自分のせいだ」「ひとりで何とかしなきゃ」と自分を負いこまないで。 周りの人に相談したり、頼ったりしてみてください。 生き方や働き方はひとつじゃないし、進路が決まっていなくても大丈夫。 少しずつ動きながら試行錯誤して自分なりの進路を見つけていきましょう。 たくさんの理解ある人との出会いや仲間との出会いが、社会への一歩を支えてくれます。

廣瀬 日美子(むさしの地域若者サポートステーション)