教育機関の皆様へ

地域若者サポートステーション(通称「サポステ」)は、働く意欲はあるものの、様々な理由で一歩が踏み出せない若者の職業的自立を支援する施設です。 特に、進路が決まらないまま学校を中退した若者の場合、その後年齢を重ねてもなかなか無業の状態から抜け出しにくい実態があります。

そのため、中退者等が就労へつながるよう切れ目のない支援を行うことが重要であると考えています。サポステでは、中退された方、進路未決定卒業生の就職を支援しています。

サポステって、何をするの?

中退された方、進路未決定卒業者への
アウトリーチ型相談

中退された方、進路未決定卒業者の希望に応じて、 自宅や学校へ訪問するアウトリーチ型の相談、 各種自立支援プログラムの紹介をします。

サポステの紹介・説明

中退した際のサポステ登録・支援開始のため、中退が決まった方の希望に応じて、高校等に出向いてサポステの紹介・説明をします。

教員の皆様への情報提供

高校等の教員の皆様へサポステの支援内容の詳細な情報を提供します。

アウトリーチって何?

「サポステに行くのは不安なので、学校・自宅等で相談したい」「サポステまでが遠く、交通費がかかる」という中退者の皆様のため、サポステのスタッフが自宅や学校へお伺いし相談にのったり、各種自立支援プログラムの紹介をしたりしています。

教育機関との連携事例

事例1

「たくさんの大人に会うことが若者の未来を広げます」
(金沢 信之[神奈川県立田奈高等学校 教諭]

田奈高校に来て10年になりますが、生徒から就職相談を受けるなかで、学校だけでは補えない部分があると感じ、 7年前から外部団体と連携して就職支援を行っています。なかでも、サポステ相談員の方によるソーシャルスキルトレーニングはとても有効。 高校生のうちに職場でのコミュニケーションを身に付けられるので、就職率の向上だけでなく、離職率低下にもつながっています。 就職先が決まらず卒業した生徒も、在学中に会ったサポステの方をたよって相談に行くケースもあり、 サポステと学校が連携して支援を続けて行けることにも大きなメリットを感じています。

実際のところ、高校を卒業してしまうと支援も途切れてしまうことが多いのですが、サポステは継続的な支援の担い手であり、 若者たちの希望をつないでくれる存在です。就職先が決まらない生徒だけでなく、 仕事を辞めたくなったとき、悩みを打ち明ける場所があるということも、生徒たちの心の支えになっています。 人生の早い段階で、 教師や親以外の頼れる大人に出会うことは、子供たちにとってはかけがえのない財産。 学校が外部とつながりを持つことで、 人生の選択肢が増え、卒業後も継続的に支援を続けて行くことが、生徒の未来を広げると信じています。

事例2

高校卒業後の進路は、就職・進学だけではない。
都立高校とサポステの時空を超える就労支援
(たちかわ若者サポートステーション)

たちかわ若者サポートステーション(認定NPO法人育て上げネット運営)は、秋留台高校と協働し 、特別な支援を必要とする生徒や進路変更を考えている生徒、一般就労が難しい生徒、就労に関する教職員や保護者への助言・援助を行っています。 また、卒業後の職場・学校等の進路先での定着支援にも関っています。

学校の先生が日常的に生徒と関わるなかで、サポステの職員へとつないでくれることもあれば、 生徒が自ら相談に来ることもあります。最近では、生徒が自ら相談に来るケースが増えています。

秋留台高校では、三学期の終わりが近づいた時点で就職や進学が決まっていない三年生と保護者に情報提供し、 希望者にはたちかわサポステに仮登録を行います。サポステは、在学生は利用できないため、4月1日以降で本登録を行います。

そして、4月1日以降、支援を受け就職する若者も出ています。少しずつ前に進んでいくことを選択し、 アルバイトから始める若者もいます。それ以外にも、就職した若者が離職後に改めて支援を受けに来る場合や、 就職後3ヵ月で雇止めとなり、学校の紹介で連絡をくれる場合もあります。

学校の先生からも「どうしても3月31日に進路が決まらない生徒がおり、4月以降に支援してくれて嬉しい」 「教員には異動があるので、自分がいなくなっても、サポステを通じて学校と卒業生のつながりがあるということはとても安心できる」 といった声をいただいています。

事例3

まずはサポステを知ってください
(ながの若者サポートステーション)

学校から要請いただき、年度始まりに、ハローワーク担当者とサポステの職員で、 困難を抱えた学生が多いと思われる学校を訪問しています。この訪問では、3年生の生徒を中心とした現状把握を主としていますが、 中退しそうな2年生や入学時から登校できない1年生の状況把握もしています。これをきっかけに、学校の担任、学年主任、 進路指導員とつながることができ、サポステの周知も含め、次年度や今後の対応に有効な関係を築いています。

また、「不登校等の生徒のための北信地区高校進学相談会」に、サポステブースを設置しており、年々参加者が増えています。 中退後すぐサポステでの支援につながらなくても、 ここでサポステを知った親御さん、教員、スクールソーシャルワーカーからの紹介も増えています。

中退された方の情報把握としては、「高校中退者就職支援会議」を行っており、学校関係者とサポステが参加し、 学校での対応など課題を共有しています。同会議後のアンケートでも、学校関係者の方から、 「中退者への切れ目のない、指導支援の必要性を感じた」「中退する前にサポステへの繋ぎの重要性を痛感した」等の声をいただきました。

事例4

支援開始のタイミングを逃さないために
高校の先生からのご紹介で支援をつないだ
2つの代表的なケースを紹介します。
(さっぽろ若者サポートステーション)

〇ケース1
『中退手続きに同席し、支援が開始したケース』
入学式以降3日間しか学校に行けず、不登校状態となったAさん。 単位が1つも取れず、進級できないことが決定したところ、本人から退学の申し出があった。担任よりサポステに連絡があり、 中退手続きに来校する際にスタッフが同席することとなった。
来校したAさんとその家族に対して、サポステの機能とネットワーク機関について紹介。 Aさんの希望に基づき、相談に通いやすい学校と自宅の中間にあった児童館を継続面談場所に設定。 求人選び、履歴書・面接指導を重ねた後、アルバイト就労が決定した。

・Aさんの担任の声
学校に来ることができず、転校も希望していない生徒だが、アルバイトをしてみたいという希望を持ち始めた。 就労についての話が本人にマッチするかもしれないので付き合って欲しい。 また、ご家族も悩んでいることから相談に乗ってあげて欲しい。

〇ケース2
『離職した卒業生の相談を受けた担任から支援を引き継いだケース』
2年前に高校を卒業したB君。仕事を辞めたと元担任に連絡があり、 先生がサポステのスタッフを紹介したところ、B君は相談してみようという気持ちになったと連絡があった。 B君は職場の人間関係に悩み、働くことへの自信を失った状態であった。 担当キャリアカウンセラーによる継続相談のほか、コミュニケーショントレーニング、 短期間の職場体験機会を提供した。その後就職先が決まったが、 仕事後にフリースペースを利用することもあり、職場定着に向けた支援を継続している。

・B君の担任の声
すごく真面目で、責任感が強く、全て自分が悪いと思ってしまう生徒。友だちも少ないため、この機会に是非会って関係を築いてして欲しい。

〇サポステスタッフの声
不安がある、困っていることがある、まさにその時であったからこそスムーズに相談につながることができた。 また、相談に通うことを応援してくれる、認めてくれる存在が継続利用のモチベーションを支えたと考える。 Aさん、B君自身が「自分のタイミング」を逃さないためにも、学校とサポステの連携は大切な役割であると捉えている。

事例5

「先生の心残り」が生徒を救う
(さっぽろ若者サポートステーション)

支援の現場で先生から寄せられるのは「卒業をさせることがやっとで、その後の就職支援には手が届かない」 「中退する生徒に何を伝え、どの機関を紹介してあげたら良いのかわからない」 「本人とご家族の間で意識や考えにズレがあり、最後まで就職に至らない」 そして、最近では「就職はしたが、果たしてそのまま働き続けられるのだろうか」という声です。

「あと1年、いや半年だけでも延長して生徒に寄り添える時間があったら、 本人のペースや家族の状況に応じた進路支援ができるのに」という先生の思いが胸に刺さります。

そのような課題に対して、就職支援から、就労継続支援まで関わり続けられることがサポステの強みです。

さっぽろサポステでの取り組みとしては、
〇生徒とサポステがつながるための、学校教員やご家族への説明・相談会
〇就労までの目標設定・目標管理に寄添い続けるための、担当キャリアカウンセラーによる継続的なキャリアカウンセリング
〇職業理解や職業興味を高め、確認し直していくための就労体験機会の提供
〇スキルを身に付け主体的に就活ができるようになるための、履歴書、面接指導、ビジネスマナー講座
〇就労を継続、キャリアアップを目指すためのステップアップ相談、座談会
などを展開しています。

なお、中退の手続きの際や離職した卒業生の相談対応の際にサポステスタッフを同席させていただくこともあり、とても有効な機会と捉えております。

サポステは、「先生の心残り」を残したままにしないために、新たな所属先として大切に就労支援のバトンを引き継ぎます。 半年後に先生と共に喜び合える結末を目指して。

サポステにご連絡ください!

「まずは話だけ聞いてみたい」「利用してみたい」という教育機関・学校関係の皆様はお近くのサポステにお問い合わせください!